良かれと思って提案しているのに相手が迷惑がってくるとか、逆に丁寧に提案しもらったのにどうもしっくりこなかったり心の底から喜べない・・・そんなことが日常的にあるのではないでしょうか。 こんな「良かれと思って」が「おせっかい」になってしまう事例と対策について書いてみようと思います。

例えば「おいしそうだから買っていってあげよう」の結果って結構ばらつきますよね。すでに食後だったり(加えて賞味期限が今日)、甘いものが苦手だったり、ダイエット中だったり・・・なぜか余計なお世話になってしまうケースは誰しも一度はあると思います。「是非合わせたい人がいるので会ってみない?」と恋愛対象の話だったりビジネスのマッチングの場で行っていただくことがあります。嫌な気持ちになることはありませんがほぼ同じ内容だったとしても受けとる印象が異なることがあります。実な内容よりも言ってくれている人との関係性やタイミングが影響していているのかなと改めて考えてみると感じるところがあります。

have to と want to

「良かれと思って」と「おせっかい」の似て非なる掛け違い、なぜこのようなことが起こるのか。このまま調べていただくと相手を観察することやタイミングなどということがよく書かれていますので、ぜひ参考にしてみてください。ここでは少し趣向を変えて、「軸」が原因になってるということを書いてみようと思います。

have to

ねばならない;ねばなりません

want to

食指が動く、たがる、んとする、したい、したがる、たがる、〔+目+前+(代)名〕[it を主語にして] (時間が)〔…まで〕まだ〈…〉ある、〈《主語》の抱く希望〉・たい

「必要だとは分かっているんだけれどもやりなさいと言われて手が止まってしまう」現象・・・止まるまでとは言わなくとも、長続きをしない情景は少なくとも私は結構な数を体験してきた気がします。
「have to」と「want to」は本来自分自身のモチベーション設定手法としてよく語られる言葉です。「have to」=「こうでなければいけない」は職務や義務だったり一般常識というものからくる外部的な動機(モチベーション)になりがちなので、ふと「あれ、なんでこんなことやらなければいけないんだっけ」と思い立つと立ち止まったり、一定以上挑戦をすることをやめてしまったりします。「want to」=「こうありたい」は自分発なのでまさに「動機」として機能して、言うならば情熱的になれる原動力となるものになります。

このように自分自身のモチベーション管理としてよく語られる「have to」と「want to」ですが、少し「軸」を意識することで、部下や周囲との対話が円滑になり、「良かれと思って」がおせっかいではなく、相手のためになるケースがあります。軸とはそのままの意味で、自分と相手の立場を入れ替えて「今どんな内容だと嬉しか、消化しやすいか」「今はどういうタイミングだろうか」と一瞬だけ相手の立場になってみることを指します。「試しに幽体離脱して憑依してみよう」と無理やり努力してやってみるなんてことを1on1の際にはやっていたりします。

have to が悪いわけではない

よく「すべてをwant toに切り替えていこう」といわれる方や記事を見かけます。もちろんそうなれば理想的だとは思いますが、いきなりはちょっと無理があるし、時には必要では?と思うこともあると思います。「どちらか」を考えるときにプラスして「どちらも」という選択肢を持ってみると、「have toは本当に要らないのか?」を考えてみたくなります。

私が技術指導をしているチームがあるんですが、メンバー内で結構レベルの高いことに取り組んでいました。いやぁこの光景を見れるのは本当にうれしいものです。素晴らしいことでありさらに全力で応援させていただきます。(と話はずれましたが)ただこのレベルの高いことの最後にはどうしても避けられない要素がありまして、それは過去に触れていない知識と経験がどうしても必要なものでした。実は私自身や周囲の何人かもそこをすっ飛ばしてしまって苦労した経験があり先達としては経験として伝えていく必要があるなと感じました。まさに「これを知っておくべき」というhave toに近しい内容です。「伝える内容を精査する」か「伝えるタイミングを精査する」を悩みました。結果タイミングの精査を行ったのですが、ただ待つということではなくそういった会話ができる場を作るという取り組みをし比較的期間でそのタイミングが訪れ、適切に物事が伝わったんではないかなと思います。

ここで行ったこと自体はhave toの意思をもって伝えましたが、成果は本人の want to となっていること=情熱を揺るがすことなく一つの知識として渡すことができたのかなと感じます。

相手のことをよく観察し、時には対話や聞き取りをしたうえで許可を得て、相手にとって良い機会となる伝え方を意識すると、相手や社会に良い影響を与えつつ、当然感謝されるので自分自身も幸せにグンと近づくことができます。

want to で動ける世界

実をいうと、私自身はhave toで生きてきましたし、周囲からもそうあるべきと教育されてきた気がします。「want to」を知った今は少しですが、「なぜこれをやっているのか」を考えることができ、少なくとも今やっていることがいつの何につながっているのかを考えることができてきた気がします。結果、将来への漠然として不安が薄まっているのは感じます。

「want to で動ける世界」は自発的な思いで動け、周囲もそれを許容してくれる世界になると思います。それって結構幸せだと思いませんか。 自分自身はもちろん他者にも want to であって欲しいと願って会話をすることが重要です。それはきっと「いいねぇ」「面白そうだねぇ」「さらに」と背中を押してくれたり、手をつなぎあって進んでいける、生き生きとした世界になります。

About the Author

kinoshita

社会人となっても他業種多様な価値観を持って成長をしている人、従事していることに特化して成長している人、こなしている人など様々な方とかかわる中で、「大人はもっと成長できる。もっと情熱的になれる。」と叫び、ビジネスコーチングを習得。このサイトを通して、成長の仕方、学びの楽しさなど発信できればと考えています。

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