人生100年時代に人は80歳を過ぎても働く必要がある」という経済学者の試算もありますが
私たちは働き方においてこれまで以上に自分の持つスキルの見直しを迫られています。
ごく一般的な1つのスキルを身につけているだけでは、「第二の人生」の多彩な状況に対応できないからです。
年齢を重ね変わりゆく状況に応じて、新しいスキルを身につけていく必要があります。
今回は「第二の人生」を楽しく過ごすため定年前からの準備を考えていきたいと思います。。
定年後の3大リスクは「お金・健康・生きがい」
3大リスクの中でも、特に向き合うことが難しいのが「生きがい」
「生きいてやることがない」状態が、もっとも大きな問題だといってもいいでしょう。
定年後「生きがい」が見つからないと、精神的に不安定になります。
健康問題に発展し健康に問題が起こると介護などへつながり、ひいてはお金の心配も発生してきてします。
働くことは、社会との接点ややりがいへとつながっている
生きがいを目的とするなら、働く姿勢も変わってきます。
年金という固定収入があるので、それにプラスするといった働き方ができるでしょう。
現役時代は嫌な上司、嫌な仕事であっても、生活を守るためと我慢することも多かったと思います。
でも、定年後は生きがいのために働けるので、嫌だったら無理に働かなければいいのです。
また、毎日フルタイムで働く必要もありません。自分の体調や体力などを考えながら調整することもできるようになります。
もちろん、フルタイムでなければ、給与も少なくなるとは思いますが、目的が社会との接点、生きがいならば、大きな問題はありません。
こんなふうに自由な働き方ができることが、定年後の魅力。自発的にやりたいことだけをやると、イキイキした働き方ができるでしょう。
中央大学大学院でシニア人材活躍の研究している佐藤博樹教授は、
・たとえ収入が減っても、スキルが生かせる仕事を担い、働きぶりが正当に評価され報酬に反映されているシニアは意欲的に働く傾向がある
・自分の強みとなるスキル・専門性は何なのか。自己分析ができていないので武器となるスキルが明らかならば社会で活躍できる場が広がる可能性が高い。
今、一番の課題は強みとなるスキル・専門性を持たないシニアが少ない事であるといいます。
どんなスキルを身に付ければ良いのか?
それは、経済社会変化が予測不能な時代になっていく状況ですので
企業の中で問い続けても答えは見つからないと思います。
どのような状況でも大切なのは変化対応力を持つことです。
『好奇心』
『学ぶ心』
『挑戦心』
この3つの心が変化対応力を高めていきます。
これはシニアに限らず、今後新らな時代を働くことになる若手も身に付けるべき能力です。
様々な変化が目まぐるしい世の中で、「変化」を恐れず新しい事に挑戦してみたり
自ら進んで動いてみることで「生きがい」を見つけていきましょう。